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執筆者の写真藤島えり子

講師としてできることを考える

去年・今年と三重県高等学校演劇連盟さんの「舞台創造講習会」に、

講師のひとりとして参加していました。


三重県内の高校演劇部が一同に会して、俳優コースとスタッフコースでそれぞれクラスに分かれ講習を受けるというものです。


私は俳優コースに。


みんながみんなそうではないと思うけれど、俳優ってなかなか大変じゃないですか。

演出、作風でやることが変わるし、人前に立つ(時には矢面)立場だし。



私は芝居始めて10年くらいは”俳優の仕事”をよく分かっていなくてトンチンカンなことをたくさんしていました。ダメ出しを受けても直せない、変えられない俳優でした。

そして幾度も怒られて、時には泣きながら稽古場から一人帰ることもありました。


もちろんその経験が血肉となっている部分もあるのですが、

自分が”俳優の仕事”を分かってないがゆえの苦しみがたくさんありました。


もう少しそれが分かっていたら、あんなに辛い思いをしなくて良かったのに。

無駄に(必要以上に)辛い経験をしてしまった、と自分の未熟さを恥じています。


あの時にもっと明確な言葉で”俳優の仕事”を教えてくれる人がいたら…とも思うのです。



今回私のクラスになった高校生たちには同じような目に遭ってほしくないという願いを込めて90分一緒に過ごしました。

たった90分だけれど「こういうやり方・考え方もあるのか」という発見、なるべく明確な言語表現で意思の疎通を図る。そのような積み重ねが、俳優としても、人間としても強さに変わると信じています。





”俳優の仕事”って何だ、って話なんですけれども、今のところ私の答えは「演じるだけではない」ということになっています。広域すぎますけどね、これに気づいてからやるべきことが色々見えてきました。

他の俳優さんたちにも訊いてみたいな。


「俳優の仕事ってなんだと思います?」



たった90分だけど、少しでも無駄な荷物を減らせるお手伝いが出来ていたら幸い。

またいつかどこかの劇場で会えるとなお嬉しいな。



私自身もまた来年、講師として呼んでもらえるように精進します。

ありがとうございました。

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