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私は物心ついたころから絵を描いていました。
セーラームーンやポケモンなど、身近なアニメの絵です。
よく褒められたので、褒められたくってたくさん絵を描きました。
親の仕事の都合で転校することが多かったのですが、
人より少し絵が上手だといじめられることはありませんでした。
高校ではデザイン科に、大学では油画科に進みました。
自分より絵の上手な人はもちろん、
自分より絵が好きな人、絵を描かないと生きられない人と出会いました。
そして、そういう人たちの絵・作品はひと際輝くものだと痛感しました。
そのころ偶然「演技をすること」と出会いました。
自信を失いつつあった私は、自分でない人生の疑似体験にのめりこみました。
そして「人とひとつのものをつくりあげる喜び」を知りました。
支え合って、相乗することで出来上がる芸術「演劇」は
厳しくあたたかいもので、絵にすがっていた自分も、
ちょっと鼻にかかった声も、図体などのコンプレックスも
すべてを受け入れてくれる気がしました。
「こんな役者が一人くらいいても良いんじゃない?」
最近ようやくそう思えるようになってきました。
作品を観て下さる方にも、形は違うかもしれないけれど
少しでも「救い」があればと祈って、舞台に立っています。
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