仰々しいタイトルかもしれませんが、
最後までお読みいただけると幸いです。
まずは
あけましておめでとうございます。
3回目の年女です。
本年もよろしくお願いいたします。
写真は
御在所にて 2022年12月
現在私は2つの稽古に参加しています。
1月上演のavecビーズ「港町memorial・Ⅱ」と、
2月上演の電光石火一発座「表現の不自由に纏わる三篇」です。
奇しくもどちらも戦時中のお話です。
20世紀の話というわけではありません。
これから起こるかもしれない戦争を背景にしています。
どちらもロシア・ウクライナの戦争よりも前に書かれた台本です。
(「港町~」は北村想さんがめちゃくちゃ早く本を仕上げる方。
「表現の~」に関しては2021年に上演予定でしたが延期となったのでした)
予感していたのか、たまたまなのか。
これは作家に聞くほかありませんが不思議なものです。
やっぱり少なからず、比較的戦争から遠い日本だからこそ生まれたのだと思います。
すぐ身近に戦争がある人には、逆に描くことは難しいんじゃないかと思うためです。
だからと言って今回上演する作品が、対岸の火事、というわけではありません。
日本に住む人も、遠いながら戦争の足音が聞こえてきている今、台本が出来たころとは違った響きをし始めました。体現する役者の気持ちもずいぶん変わったのではと思います。
私自身はどちらの作品でも戦禍にいる人の役で、自分の言葉の重さに責任を持てるか、と悩んだこともありました。「これをロシア・ウクライナの人が観たらどう思うだろう」なんて考えたりもして。しかし今回の上演で私がやるべきことはきっと、平和な日本にいる人たちに「戦争なんてしたくない」とより深く感じてもらうことでは、と思いなおしました。
どちらの作品も戦争が背景にあり、この世界の平和を願っていることは共通しているのですがアプローチは大きく違います。
手触り的な、表面的なことを言うと「港町memorial・Ⅱ」は一見ライト(light)です。「表現に纏わる三篇」は重い(heavy)。
「港町memorial・Ⅱ」は一見、というのがポイントです。ちゃらんぽらんなフリして、真理を突いてます。戦争と無関係の岬に、戦争から逃れた異国人が漂着したことから物語が始まります。
「表現に纏わる三篇」はタイトル通り三本の短編によるオムニバス公演でして、
私の出演する「フヨウ」という作品は、戦争によって一緒に暮らせなくなってしまった夫婦のお話。
結局宣伝に繋がってしまうのですが、
上演を観て、一緒に考えることが出来たらいいな、と思っています。
もし、ご都合が合いましたら足をお運びください。
avecビーズ「港町memorial・Ⅱ~ラビローニへ~」
2023年1月26日(木)~29日(日)
(名古屋市中区/地下鉄「久屋大通」駅・「丸の内」駅から徒歩10分圏内)
電光石火一発座 × 空宙玩具 合同企画「表現の不自由に纏わる三篇」
2023年2月18日(土)~19日(日)
@シアターココ(名古屋市千種区/地下鉄「池下」駅すぐ)
「表現の不自由に纏わる三篇」ご予約の際は、以下のリンクからご予約いただけると嬉しいです。私のチケット販売に関しての出来高となります。
藤島じゃなくて、他の役者さんの出来高にしたいんだけど!という方は
備考欄に応援したい役者さんの名前をご入力ください。
たくさんの方と、考えることが出来たら嬉しいです。
ご来場、お待ちしております。
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