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  • 執筆者の写真藤島えり子

アンテナをひろげる、磨くこと




あっという間に夏が過ぎて、すっかり秋です。

演劇をやっていると毎年こんな感じです。

基本稽古場か、劇場だったりと屋内にいるうちに季節が過ぎ去って行っているような感覚です。

今年は8月に利賀村でのワークショップ、9月には第七劇場「三人姉妹」のリハで三重県の山間に滞在することで自然に触れる機会が多く、例年より少しだけ、ゆっくり感じられているかもしれません。

加えて、現在参加している「三人姉妹」のクリエイションが、私自身の余裕のなさを自覚させてくれている為でもあります。


滞在先で散歩しているときに転がっていた栗と

スタバの芋のフラペチーノ。(普段スタバ行かないんですが芋だけは買いに行きます)



 

私にとっては人生を傾けていることが演劇で、それに没頭だったり気を揉んでいたりで結局余裕がなくなってゆき、季節の移り変わりがじっくり感じられない。


これは私だけでなく、仕事だったり、家族だったり、季節を感じる余裕を失っている人は少なからずいる気がしています。余裕に関しては季節の移り変わりだけでなく、趣味を楽しむ時間・気持ち、他人への興味や感情の機微だったり、余裕がなくなると様々なことに対するアンテナの感度が鈍ってしまう。ゆえに目の前にあるたくさんの選択肢が見えなくなってしまうこともある。


「三人姉妹」はそんな現代社会に警鐘を、なんて言ったら仰々しいかもしれませんが”ちょっと見つめなおしてみませんか”という作品になっています。


本当は目の前にたくさんある選択肢のひとつだけでも、見つける手助けが出来たらとても素敵だな、と思いリハに取り組んでいます。



 

第七劇場「三人姉妹」

今週末10月22日(日)14時からパティオ池鯉鮒にて千秋楽です。



文化芸術は必要不可欠なものではありませんが、時に人生の手助けにもなりうる不思議な第三者の立場で、私たちの生活のそばにいつも存在するものでありたいと思います。


いつどこで花が咲くか分からないけど、ひたすら祈って種をまき続けています。


公演の詳細・ご予約は以下のページからどうぞ。

全席指定席です。当日券も出ると思います。





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