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  • 執筆者の写真藤島えり子

演劇にできることを利賀村で考えてみた

瀬戸山美咲さんのワークショップに参加するため、

富山県の利賀村にある、利賀芸術公園に滞在していました。

日本を代表する劇団、SCOTの拠点です。


ワークショップのテーマは

「演劇をひらく」。


演劇でつくる公共圏について、3泊4日、

ひたすら話すワークショップでした。


公共圏とは…

人間の生活の中で、他人や社会と相互に関わりあいを持つ時間や空間、または制度的な空間と私的な空間の間に介在する領域のこと。

wikipediaより


パッと聞き、何のこっちゃです。私も何のこっちゃで、参考文献を読み始めても何のこっちゃで、ワークショップ始まってからようやく「だいたいこういうことかな?」みたいのが分かりました。

ざっくりいうと、人種・年齢・性別・職業などの違いによる差別を取り払って、

みんなが平等な立場で意見したり参加する場を共有するための仕組み。って感じだと思います。


クローズドな状況で行われることの多い演劇を、興味のある人以外にいかに知ってもらうか、ひらくこと(オープン)によってどのような効果が生まれるか、ということを軸に話しあいました。


個人的に記録がてら、ブログに残してみます。



 


集まったのは参加者は奇しくも俳優さんばかり。

関東から5名、名古屋から私一人、計6名の参加者。

進行役はお二人俳優、お一人演出助手、そして瀬戸山さんの計4名。

あわせて10名での3泊4日。



参加者に合わせ、

俳優目線での「演劇のひらき方」をじっくり話すことになりました。


・演劇をひらくために今までやったこと。やりたいと思っていること。

 可能性を感じていること。

・進行役の俳優の方が自治体の投票率を上げる活動をされているので、

 その活動紹介。(演劇と政治活動の二刀流)

・俳優の技術を活かせるcase探し。


などなど。

私も、長久手市文化の家の創造スタッフをしていた時に色々試していたので、

そのお話をさせていただきました。


オープンスペースでの上演。稽古。

ゲリラ的上演を投げ銭制で行い、参加した気になってもらう。

あと、演り人知らズさんへの客演で、開演時間のない公演など。


私の場合、結局継続的には出来なかったので効果は見えにくいのですが、

「なくはないな」という感触は得られた活動でした。

こういう変化球、今後も打ち出していきたい。(ひとりごと)


だいたい前半は上記のようなことを。


 


後半は、演劇をひらくためのワークづくりでした。


それぞれ話し合いたいことを紙に書き、

とにかく並べてみる。


2チームに分かれ、各チームごとに並べられた単語の中から取り上げたい要素をピックアップ。


その要素を話し合うためのワークショップや上演、アクティビティなどを制作し、最終日に発表。


Aチームは体験型アクティビティ、

われわれBチームはステージイベントを企画しました。


だいぶ苦戦はしましたが、俳優だけでもなんとかつくれた…!それはかなりの収穫でした。


俳優だけだと、あんまり主導的に企画したりしないんですよね。

劇団に入ってないなら尚更。主宰や演出やってる方はその辺強いです。

やはり全体を取り仕切る立場になるし、言葉を普段から駆使している。

個人的にこれが本当に昔から苦手で、36にもなって発信力が脆弱。反省しきりでした。



 

このワークショップの間に、特別にSCOTの通し稽古を見させてもらったりしたので、

そのお話は利賀村滞在全体の所感を交えてまた別で。



利賀山房入口から撮った写真。

ワークショップは利賀山房も使わせてもらってました。

2015年、利賀演劇人コンクールで撃沈したこの場所。感慨深かったです。





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